我が町堺市には、結構大きな病院があり、専門分野に於いても優れています。
ですから、余り堺市以外の病院でお世話になるということはありませんでした。
長男がまだ学生の頃、ほとんど影響のなかった親知らずが痛み出し、日常的にも支障がでるようになりました。
近くの歯医者さんで診てもらうと、息子の親知らずは、斜めに生えていてまだ埋もれている状態でした。
その歯医者さんは口腔外科でしたから、処置して貰えるものだと思っていました。
けれど、どうも手に負えなかったようで、大阪市の、大阪歯科大学附属病院で抜歯することになりました。
先生が、そこの大学の卒業生だからという理由でしたが、もっと近くにあるのに!と思ってしまったのは事実です。
元々お医者さん嫌いの長男は渋っていましたが、先生に放っておくことで、もっと大変になると言われ、覚悟を決めたようです。
天満橋近くにある病院でしたが、付き添いであっても、病院の雰囲気は馴染めないものがありました。
大学生の長男が、中学生の弟に、「兄ちゃん!ビビってるやろ!」と言われていたのを覚えています。
どちらかというと、長男の方が、「何でも来い」というタイプでしたから、こんな弱い部分があったのだと、気づかされた感じがしました。
予約をしていても、大きな病院は、余りスピーディーではありません。
幸い、看護師さんは親切な方で、冗談を交えたりして、長男をリラックスさせてくれていたようです。
麻酔から施術まで、やはり数時間掛かりましたが、無事に抜歯は終わりました。
多分、親知らずを抜くだけで、何で家族総出?と思われたに違いありません。
抜歯と言っても、メスを入れるのですから、心配だったのは確かです。
でも、久しぶりに家族水入らずで、大阪へ出掛けるのが楽しみだったのは、私だけではないと思っています。
大阪に住んでいても、大阪市へ行くのは、年に数度しかないからです。
今でも、長男は病院嫌いですが、家庭を持ったという自覚からか、健康診断は毎年受けているようです。